【新機能】3Dテキストが使えるようになりました。
InstagramやFacebookのARカメラを作るSpark AR StudioがV91にアップデートされ、今まではFacebookのARカメラでしか作れなかった3Dテキスト機能がInstagramでも使えるようになりました。
ただ機能的にはかなり使いにくいので注意が必要です。
- 日本語フォント非対応
2Dテキストはかなり前から使えていたんですが、その頃から英語フォントのみで日本語(2バイト文字)には対応していません。日本語フォントデータを読み込むことで使用可能ですが、日本語フォントはとても重く、それを読み込んだだけで、InstagramのARカメラのファイル上限である4MBを上回ってしまうので、使い所が難しいところです。
コンテンツ内で使用する文字のみフォントデータに変換するサブセット化というWebフォントでよく使われる方法でフォントデータを軽量化することは可能ですが使い所は難しそうです。
日本語テキストを3D化したいなら3Dソフトで制作した3Dオブジェクトを読み込んだほうが今のところ良い気がします。 -
- テキストの調整が難しい
テキストの位置を調整する左寄せ、中央寄せ、右寄せなどができないので、文字のバランスを取ることが難しく、例えばゲームスコアが5-0などの場合は良いですが、10-0など桁数が増えた場合、本来中央寄せにしていればバランスが取れるのにそれができないので、テキストの位置がズレて見た目的にあまりよくないことになりそうです。 - テキストを編集したり、外部サーバーからテキストデータを取得できない
FacebookのARカメラはテキスト編集ができるので、ユーザーに好きな文字を入力させてそれをAR空間に表示させたり、以前は外部サーバーからデータを取得できたので、例えばサッカーの試合データをリアルタイムで取得してテキストを表示するようなARコンテンツも考えられますが、InstagramのARカメラはテキスト編集も外部サーバーからデータを取得することができないので、ARのゲームスコアやタイマーでしか使い所はなさそうです。
画面上部に起動時間と、画面をタップするとおでこに3Dテキストが表示される確認用ARを作ってみたのでお試しください。
https://www.instagram.com/ar/265217354709296/機能的にはまだまだなのと、日本語フォント対応はリリース当初からずっと待ち望んでいるんですが未だに対応される気配はありません。英語フォントは重くても1MB程度で日本語フォントは重いと数十MBを超えることもあるので、今後も導入されない可能性も高いですが、今後のアップデートに期待したいところです。
ARを読み込み時に表示されるインタラクション(画面をタップして)などの文字は日本語対応しているので、日本語フォントが埋め込めないできないわけではないと思うんですが、3Dテキスト化は難しいのかもしれません。